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Daily life of TAKEMATSU

気になる変化

最近、商店街のみなさんとお話をしていて

「やっと、(欲しいものが)あったよ」とおっしゃる
飛び込みのお客さんが、わずかながらだが増えていると

そんなお話を耳にすることがあります。
それも「一軒のお店についての希有な例」というのではなさそうなのです。

豊富な品物を低価格で買える
大規模小売店やインターネットでの買い物に
もはや敵わないと
気持ちが萎えかけながらお店を続けている
当のご本人たちも狐につままれているようだし
それ故に、どうしてなのか、気になっているようです。

ひとつには、新製品の回転サイクルが早すぎて、ちょっと前のモデルでも、それに合う部品がなくなってしまうとか、そういうこともあるかもしれませんし、
今般、お騒がせのマスクに準えれば、スーパーにも、薬局、薬店にもないが、街場の「荒物屋」さんにはあったとか、そういうこともあるのかもしれません。

しかし、みなさんのお話をうかがっていると、どうも、それだけでは謎が解けない感じがします。

いったい、街でなにが起きているのでしょうか・・

街を歩きなおしつつ、もう少しみなさんのお話を
うかがってみようと思っています。
# by takematsu-design | 2009-05-22 17:05 | impressions

サポーター募集中!!

サポーター募集中!!_b0154036_17184456.jpgできたてホヤホヤの「月刊リサイクルデザイン NO.177」です。

現在、「月刊リサイクルデザイン」では協力会員(リサイクルデザインサポーター)を募集しています。

リサイクルデザインサポーターのみなさんには、誌面作りのためのアンケートにお答えいただいたり、ご近所、職場など、親しい方に「月刊リサイクルデザイン」をご紹介いただいたりしています。09年4月末で、561名のみなさまにサポーター登録をいただいています。

お名前、住所、連絡方法等などを登録いただきますと
ご希望の部数を無料で毎月お送りしています。

いずれ「月刊リサイクルデザイン」の発行元である横浜市資源リサイクル事業協同組合の催事など、リサイクル事業者とサポーターのみなさんが一緒になって、循環型社会づくりのために、もっと具体的な活動ができたらいいな、と思っています。

いずれにせよ、編集室としては、市民のみなさんにわかりやすく、いろいろな視点から環境問題に関心をもっていただけるよう取り組んでいこうと思っています。
# by takematsu-design | 2009-05-22 00:24 | days

リサイクルの現場から

先日、月刊リサイクルデザインの取材で、ごみとして出されたペットボトルから「PET樹脂」をつくる工場をお訪ねをしました。いわゆる、ペットボトルのリサイクル工場です。

ペットボトルのリサイクルと言っても、その方法はいくつかあります。

まずは、マテリアル・リサイクルと呼ばれる方法。

分別して出されたのち、使い終えたペットボトルがリサイクル工場に運ばれる・・・
そして、細かく粉砕され、異物を取り除き、洗浄をするなど、いくつかの工程を経て
最終的に
フレーク(※1)と呼ばれるものか、あるいはペレット(※2)と呼ばれるものになります。

フレークは、結束バンド、クリアファイル、洗剤のボトルの原材料になり、
ペレットは、化学繊維製品として制服、ワイシャツ、カーペットなどの原料として用いられます。

そして、もうひとつ、ケミカル・リサイクルと呼ばれる方法があります。

細かく砕かれ、異物を取り除くまでは、ほぼ同じ行程ですが、化学的(ケミカル)な処理を施し、より純度の高いPET樹脂をつくり出すというのが、この方法の特徴です。

そして、今回お訪ねしたのは、このケミカル・リサイクルが可能な設備を有する工場です。

マテリアル・リサイクルでは、物理的に分ける、洗うというかたちで、分離・洗浄をしますので、微小な単位になると、異物が残り、安全性が十分に確保できず、飲料用のPET樹脂に利用することが
できませんでした。
そうしたことから、真新しい樹脂と同程度の高品質のPET樹脂を得る技術とそれをつくり出す工場が求められ、その結果、化学反応を利用して詳細な異物除去を可能にする方法が考案されたというわけです。

(そんな工場ですから、工場の外観は、まさに石油精製プラントです。配管だらけです。生半可な知識では、工場の運営はできません)

2001年の操業当時、この工場は、ペットボトルから飲料用ペットボトル(※3)のリサイクル工場として脚光を浴びていました。まさに画期的だったわけです。

しかし、残念なことに、さまざまな不遇の末に、昨年、自己破産せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
ただ、ペットボトルを半永久的に繰り返し使うことができる設備を有する工場。このまま無くしてしまうのはあまりに惜しいということで、存続に向け、あらゆる努力がなされました。
それでも、このご時世ですから、なかなか、事業継承する企業が見つからず、業界関係者も含め、みなさん,かなり心配をされていたのですが、ようやく、ある容器メーカーが名乗りをあげてくださって、今年の元旦から、その100%子会社として、再チャレンジが始まったところです。

多額の再投資をし、あえてリスクを背負ってのリ・スタート・・・

対応くださった従業員の方も、黒字化までには、まだ数年を要するだろうとおっしゃっていらっしゃいました。

PET樹脂の再生量も少ない、経営上は、クリアすべき課題も数知れず・・
しかし、容器メーカー業界全体の技術財産として、社会に貢献していきたい。

力強い言葉が印象的でした。

リサイクルは、公共事業なのか、それとも一般的なビジネスと同様、たんなる収益事業(サービス業)なのか・・・
この問いに明確な応えは出されていません。
もちろん、ビジネスとして成立する部分があるから、リサイクル業者が存在するわけですが、特に再生産品の安全性を追求していったり、純度を高めるための設備投資を必要とする部分になると、採算をとるのが難しいという部分があることも、また事実です。

どんなに経済環境が悪化しても、リサイクルを止めるべきではない・・・
そのことに関しては、消費者のみなさんを含め、多くの方々の賛同を得られるようになったと思います。それが、これまでの取組の成果でもあると思います。

しかし、リサイクルの現場では、理想的なリサイクルを追求していくためにと行った設備投資によって、破産という現実もある・・・

少子高齢化社会という現実もあり、そして新興国も台頭してきた今日。わが国は、明らかに、かつての高度成長期に比較すれば、経済的にも難しい時代が続くだろうといわれています。

せっかく灯ったリサイクルの灯を、いかに消さずにゆくのか・・・

課題は山積しています。


※1 フレーク→PETボトルを8mm角位の小片に粉砕し、よく洗って乾かしたもの。
※2 ペレット→フレークを一度溶かして小さな粒状に加工したもの。
※3 「PET to PET リサイクル」と呼ばれています。
# by takematsu-design | 2009-05-18 22:34 | impressions

都市部の営巣

はじめて気づいたのは、一昨年ぐらいのことでしょうか・・・
この季節になると、物干し竿から、いつの間にか、針金ハンガーが、ひとつ、ふたつと無くなっていることに気づくようになりました。

ある日、ベランダ前のいちょうの木に目をやると、針金のハンガーを使って繁殖期のカラスが巣作りに励んでいて、小枝だけではなく、ハンガーを使って巣を作っていました。新規採用の「巣の材料」にちょっとびっくりしたものです。

都市部の営巣_b0154036_20331556.jpg

ことしの繁殖期に限っては、我が家からハンガーが持ち出された形跡はありませんが、状況は写真のとおりです。やはり、どこかから、失礼しちゃってきているようです。

(きょう、気がつきました)

ここ数年の風物詩です。

(でも、写真のようにハンガーの巣?、崩れかかっていますから、もしかしたら市の職員の方か保健所の方か、つっついて巣を取り払おうとした後なのかもしれません)
# by takematsu-design | 2009-05-17 22:42 | days

エコポイント 雑感

5月15日、「エコポイント制度」がスタートしました。
テレビも、景気浮揚対策といわれるこの制度を後押しするように、家電売り場の盛況ぶりをなんとか強調しようとしています。

ある家電量販店の広告チラシには「平成21年度補正予算が国会で成立することが条件です」の文言が印刷されています。
8月にはエコポイントと商品を交換できるようようになるようですが、依然として、そのとりまとめをする事務局は未整備のままです。こうして制度が未整備のまま、大々的に宣伝できるのは政府だからこそですね。
民間企業なら、即刻是正勧告を受けてしまうでしょうし、マスコミも「疑問を呈する」程度では済まず、バッシングの対象にされてしまう可能性だってあると思います。

日本の省エネ技術は世界でもトップクラスですし、その技術が省エネ家電として普及すること自体はとても良いことです。

それだけに見切り発車をしてほしくなかったと思っています。

それに「これまで」や「現在形」だけに問題があるわけではありません。
今後、この施策がどのような影響を及ぼしていくのか、この国の経済全体にとって「よき施策」であったかどうかも、私たちは、注意深く見守っていく必要があるでしょう。

ドイツでもエコカーに補助金をという例もありましたが、政府が意図していたような効果が,実際にあるのか、ないのか、報道機関などが、さかんに検証を行っているようです。
施策による利益が一定の業種、企業に集中せざるを得ない場合、それなりの「理由」が必要なのはいうまでもありません。
日本のエコポイント制度も政府が税金を使って特定の業種、企業に利益を誘導することになるのは事実です。税金を使っての施策なわけですから、重視されるべきことは「その後」がどうなるか。はじめは、特定の産業種に集中していたかに見えていた効果が、社会全体に、ちゃんとひろがっていくかのどうか。

「エコポイント制度」ただの割引ではなく,公的な施策であることを忘れてはならないのだと思います。
# by takematsu-design | 2009-05-17 09:08 | impressions